ムートンのお話

ムートンの利点・メリット | ムートン専門店 NOBLE

ムートンの魅力

羊の毛皮であるムートンは、
太古の昔から人間の生活に利用されてきた、
環境にもからだにも優しい天然の高機能素材です。
ポリエステルやアクリルなど、天然繊維に似せて作られた
化学繊維が多く出回っていますが、羊毛との決定的な違いは、吸湿性と難燃性が格段に低いことと、
無尽蔵ではない石油という資源を使って作られているということです。
購入する時にはつい安価な化学繊維を選択しがちですが、環境のこと、健康のことを考えると、
それは正しい選択でしょうか?
ムートンを愛してやまないムートン職人が、一人でも多くの方にムートンを好きになっていただける
ようにと願いを込めて、ムートンの化学繊維には真似のできないスゴ技をご紹介します。

自然素材ムートン -恒常性-

自然素材ムートン
羊は人間と同じ哺乳類です。
恒温動物である哺乳類は、気温や湿度に合わせて体温や水分を調節しています。
ムートンの毛は人間の体と非常に近いアミノ酸構造のたんぱく質でできており、繊維中最大の水分率を誇ります。
水分が多いため熱伝導性が低く、保湿性が高いためしっとりした独特の心地よさがあります。
吸水・吸湿性が著しく低く常に乾燥している化学繊維との肌触りの大きな違いはこの水分率にあります。

天然コイルの豊かな弾力 -衝撃・圧力吸収性-

天然コイルの豊かな弾力
羊は羊の毛は1本1本がコイル状になっていて、1cm2あたり4,000本-5,000本もの毛が密生しています。
弾力を持つ1本1本がコイルバネの働きをして、 面ではなく無数の点で支えることで体圧を分散し、体表の毛細血管の血流を維持する働きがあります。
ですから、 長時間のドライブでもお尻が痛くなりにくい、寝たきりの方も床擦れを起こしにくい、転んだりぶつかったりしても衝撃を柔らかく受け止めてくれるなどの効果があります。

天然のエアコン -吸湿・発散・保湿・保温性-

天然のエアコン
ムートンの毛は人間の毛髪と同じ組成で、1本1本がうろこ状のキューティクルにおおわれています。
このキューティクルが多量(木綿の約2倍、ポリエステルの約40倍)の湿分を吸収し放湿する事で、蒸れにくくいつもさらっとした快適さを保ちます。
また高密度の毛の間に含んだ大量の空気が断熱材の働きをするので抜群の保温性があります。
室温や湿度に左右されにくいので、冬は温かく、夏はさらっと涼しく一年中快適な温度・湿度を保ちます。
屋外に車を停めておくと、カーシートが座れないほど熱くなったり冷たくなったりしますが、ムートンを敷いておけばそんな心配は要りません。
寝具としても、自分で体温調節が出来ない赤ちゃんや寝たきりの方にも快適に過ごしていただけます。

形状記憶繊維 -復元性・耐久性-

形状記憶繊維
ムートンの毛は、曲げたり伸ばしたりしても元に戻ろうとする性質があります。
家具を移動させた押し跡も目立たず、もとの柔らかな感触に回復します。
化繊のカーペットの場合、下の写真①、②の様に一旦家具の踏み跡がついてしまうと復元は困難ですが、ムートンの場合③の様に一時的につぶれてしまったように見えても、蒸気をあててから軽くブラシで毛並みを整えると元に戻ります。(写真④)
化繊
ムートン
形状記憶繊維

自然機能 -抗菌・消臭・防汚性-

自然機能
ムートンの毛は内部に湿気をほどよく含んでいるため、静電気が起こりにくく、ホコリやチリがつきにくいという性質があります。
反対に毛の表面は撥水性のキューティクルにより水や汚れを弾いてくれますから、毎日のお掃除も手軽で簡単、クリーニングの回数も少なくて済みます。
この性能を活かして、ムートン自体が洗車やオイル吸収マットなどとしても利用されています。
また動物の皮膚は、ウィルスや細菌などが侵入してくると、それを無害なものに変える免疫機能を持っており、羊の皮膚が変型して生まれた羊毛に免疫機能が備わっていることが最近の研究でわかってきました。
反対にポリエステルやアクリルなどの化学繊維は、摩擦により静電気が生じやすく、毛玉も出やすく、汚れも吸着しやすいという難点があります。
■ポリエステルのフリース生地とムートンとで、汚れの比較テストをしてみました。
ポリエステル
ムートン
テスト
①それぞれ平らに置いたところに、醤油を垂らしてみました。
どちらもすぐには吸収せずに表面に溜まった状態ではありますが、はじき具合の違いがおわかりいただけるでしょうか?
テスト
テスト
②吸水性の高いキッチンペーパーで醤油をこすりつけないようにそっと吸い取っていきます。
テスト
テスト
③ポリエステルの方は、醤油を吸込んでしまいました。
ムートンは全く吸込むことなく毛の上で醤油が玉になったままです。
テスト
テスト
③ポリエステルの方は、シミが残ってしまいましたが、ムートンは完全に醤油を弾いたままで、キッチンペーパーで全て吸取ったあとは全く汚れが残りませんでした。
テスト

安心・安全 -難燃性-

安心・安全
火災の際に炎と同等に危険なのは、目に見えない有毒ガスです。
化学繊維の場合、火災の際には着火しやすく、溶けて皮膚に貼り付いたり、わずかな燃焼でもすぐに有毒ガスが発生したりするので大変危険です。
化繊は安価で扱いやすいことから衣類や寝具にも多用されていますが、実はもしもの時には大変危険です。
化学繊維が大量に出回っている近年、特にこの有毒ガスによる被害が大きくなっています。
その点、ムートンは発火温度が高く、燃焼速度も遅い難燃性の動物性繊維なので、炎をかざしても燃え広がりにくく、有毒ガスも発生しにくい、万が一の場合にも安心な素材です。
高齢者や小さなお子様のいるご家庭のカーペットや寝具には、特にムートンをお勧めいたします。
■ポリエステルのフリース生地とムートンとで、燃焼実験をしてみました。
ポリエステル
ムートン
燃焼実験
①炎を近づけると、ポリエステルは燃えるというより溶けるという感じ、ムートンは表面が焦げ始めました。
燃焼実験
燃焼実験
②ポリエステルは勢いよく炎が上がり、溶けてタール状の塊がポタポタと落ち始めました。
強烈な異臭がします。
ムートンも焦げたところから炎が上がりました。
燃焼実験
燃焼実験
③ポリエステルは着火装置を離しても単独でどんどん燃えながら溶けていき、水をかけないと火が消えませんでした。
一方、ムートンは着火装置を離すと自然に鎮火しました。
燃焼実験
燃焼実験
③ポリエステルが溶けているのがよくわかります。
黒く溶けた周りの白い部分も固まって変形しています。
ムートンは毛の表面に焦げができていますが、それ以外に変化は見られません。
燃焼実験
■焦げたムートンの中はどうなっているでしょう?毛の焦げた部分をハサミでカットしてみました。
燃焼実験
燃焼実験
燃焼実験
かなり焦げているように見えたムートンですが、焦げた部分の少し下にハサミを入れて毛をカットしていくと、意外に焦げているのは毛先の方だけで、残った毛と皮の部分はきれいなままでした。
繊維の燃焼性
繊維の種類
燃焼の様子
燃焼性
植物性繊維(綿、麻)
再生繊維(キュプラ、レーヨン)
炎を上げて短時間で燃え上がり、わずかに灰を残す。
易燃性
半合成繊維(アセテート、トリアセテート)
合成繊維(アクリル、ビニロン)
溶けながら炎を出して短時間で燃え、黒いタール状の灰を残す。
易燃性
合成繊維(ポリエステル、ナイロン)
溶けながら緩やかに燃焼する。炎を遠ざけても燃焼し続ける。
可燃性
動物性繊維(絹、毛)
縮れながら緩やかに燃焼する。炎に触れている間は燃えるか焦げるが、炎を遠ざけるとすぐ消える。
準難燃性
難燃性合成繊維(改質ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリクラール等)
溶け落ちながら燃焼する。炎に触れている間は燃えるか焦げるが、炎を遠ざけるとすぐ消える。
難燃性
火災で発生する有毒ガス
燃焼生成ガス
燃焼物質
ガスの特徴・毒性
致死濃度
一酸化炭素
あらゆる有機物から発生する
無色・無臭の可燃性ガス
頭痛、めまい
0.4%
二酸化炭素
あらゆる有機物から発生する
無色・無臭の不燃性ガス
頭痛、呼吸数増加
0.4%
シアン化水素
アクリルやポリウレタンなど窒素を含む物質から発生する
無色・特異臭の不燃性ガス
呼吸困難
270ppm
塩化水素
ポリ塩化ビニルなど塩素を含む物質から発生する
無色・刺激臭の酸性ガス
気道、目、鼻への強い刺激
2000ppm
硫黄酸化物
羊毛・アスファルトなど硫黄を含む物質から発生する
無色・刺激臭
気道、目、鼻への強い刺激
2000ppm
窒素酸化物
窒素を含む物質から発生する
褐色の酸性ガス
気道・目・鼻への刺激
250ppm

防音性 -吸音性-

防音性
吸音性のない部屋では音が反射されるため、聞き手に音が重なって届くので、聞き手はとても不快です。
一方、吸音性がありすぎる部屋は、大草原で話をするような状態となり、話し手は大変大きな音を出さなければなりません。
お部屋にほどよい吸音性を持たせることで、話し手は話しやすく、聞き手は話し手の声を明瞭に聞くことができ、落ち着いて会話のできる和みの空間となります。
インテリア空間の快適性を、温度や湿度、視覚的、触覚的な要素だけで考えがちですが、音の響きという要素も実はインテリアには重要なポイントなのです。
ムートンは高密度の毛の間に大量の空気を含み、その一本一本の毛は細かく縮れてクリンプ状になっており、さらにその毛の表面にはうろこ状のキューティクルに覆われているため、優れた吸音・防音効果があります。
雑音や騒音を吸収し、快適な音の響きを出すため、音響設備やコンサートホールにも使用されています。
一流ホテルのロビーや客室、レストランでも使われているのは、見た目の高級感もさることながら雑音を吸収し、静かな環境を創り出すからです。
ご家庭のリビングルームや階下への足音が気になる集合住宅にはとくにお勧めです。
総括
たくさんの機能を兼ね備えた天然の高機能素材であるムートンは、太古の昔から防寒用衣料や寝具、敷物として利用され、近代では航空機のコックピットや長距離バスの座席などにも使われてきました。

現代ではムートンの持つたくさんの機能性や癒しの効果は、医療・介護の現場でも活かされています。
リハビリ時に衝撃を吸収しながら、日常の動きを少しづつ取り戻す為のサポーターや、長時間同じ姿勢で寝たり座ったりしていることで起こる褥瘡(じょくそう)と呼ばれる難治性潰瘍(床ずれ)の予防など、 ムートンの持つ天然のバネが体と寝具の圧力を低減し、血行を促進。
さらに摩擦も低減しながら、体から放出される湿度も調湿できる素材はムートンをおいて他にありません。

インテリアにおいても、化学繊維でムートンを模したカーペットやシーツ、座布団などが多く出回っていますが、インテリアで使用するにふさわしい性能をこれだけ兼ね備えた素材は他にはありません。

いつでもどこでもだれにでも・・・
人にも地球にも優しい天然素材ムートンは、 世界中、公共の場所でも、育児や介護の現場でも、ご家庭でも活躍しています。
化学繊維には真似のできないスゴ技をいっぱい持っているムートンで、暮らしをもっと快適にしましょう。
シーツ

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